廃線跡好きの聖地とも言える、西武鉄道の安比奈線跡。
埼玉県 川越市という市街地にあるにもかかわらず、
1963年以降、長らく廃止でなく休止であったために、
線路も架線柱も、ほぼ手付かずの状態で残されていた。

しかし2017年に正式に廃止され、架線柱は撤去。
早く行っておけばと悔やまれるけど、見物してこよう。
我が家から50kmほどで、路線長は3kmちょっとか。
見て周るのに、緑のたぬき号はちょうど良さそうだ。
23030401
 西武新宿線 南大塚駅

八王子に出て、あとはずっとR16で川越市内まで。
緑のたぬき号は、幹線国道を走るのも本当にらくちん。

南大塚駅の外れから、安比奈線跡のお散歩をスタート。
分断された線路と道路上には踏切跡も残っているけど、
コンクリート枕木で安比奈線時代の線路ではなさそう。
駅を出ると90度以上大きくカーブして、市街地の中へ。
23030402
 振り向くと・・・

そしてしばらく行くと、片側2車線のR16と平面交差。

入間川の砂利を運搬するための貨物線だった安比奈線。
その後、車両基地や旅客線化の計画があったそう。
そのため、長らく休止状態で放置されていたのだけど、
ここは立体交差させないと無理だっただろうな・・・。
23030403
 国道16号線との交差

次は、入間川街道と交差するところへ。
その角に、廃線跡好きには有名なだんご屋さんがある。
おみやげ買って帰ろう♪ そして、おやつ用も1本。
23030404
 入間川街道との交差

醤油味の焼だんご。 少し焦げた所が香ばしくて美味!
住宅街の廃線跡脇で、しばしおやつタイム。
他にも美味しそうな和菓子があって、気になったな。
23030405
 うまうま♪

廃線跡はほぼすべて西武鉄道の保有で、立入禁止。
この先も、道路との交差箇所を中心に周ってみよう。
細道探検も道端の停車も、緑のたぬき号は最適だ。
23030406
 築堤や橋梁が残る

23030407
 踏切の跡もそのまま

23030408
 もとは桁があったのか?

畑や住宅の点在する区間を過ぎると、林の中を抜ける。
遠くから見ると、緑のトンネルのように見える。
林の中には、鉄道敷地の「工」の境界杭も残っていた。
23030409
 緑のトンネル

そして、1993年に開通したというK114八瀬大橋で分断。
ずっと「廃止」でなく「休止」だったとか言いながら、
これ、絶対復活させる気無かったんじゃん。(苦笑)
23030410
 ぶった切れてますが・・・

この先は、入間川の河川敷へ。
キッズ用?のモトクロスコースの脇を抜けていく。

「安比奈線といえばコレ」という場所に到着。
もう、「鉄道遺跡」とでも呼びたくなるような光景。
脇の樹木は伐採されて、既に切り株だけだけど・・・
23030411
 木の根っこが持ち上げた線路

すぐ先に見える水道橋のあたりから、安比奈駅跡か。
昔は、側線や砂利の積み込み設備などがあったのだろう。
分岐器が残っているけど、その真ん中にも大きな切り株。
23030412
 切り株の上から振り返る

ここから先は、別のモトクロスコースなのかな。
一旦舗装道路に出て、迂回してその先に行ってみると、
やはり造成されてオフロードコースになっていた。
顔を出したレールも、障害物のひとつか。
23030413
 造成地から顔を出したレール

再度、砂利道から線路を発見することができたけど、
この先はオフロードバイクが元気よく走り回っている。
カブに乗ったおじさんが入って行くコースではない。
ここを最終確認地点として、撤退を開始する。(笑)
23030414
 ここを最終地点とする!

河川敷を縦横に走る砂利道、緑のたぬき号では初走行。
砂埃まみれになったタイヤが、ちょっとカッコ良いぞ♪
うん。 無茶をしなければ、普通に走れるな。
23030415
 初のダート走行♪

乗ったり降りたり、歩き回ったりすると暑いくらい。
トレーナーを脱いで、ネックウォーマーも外す。
春秋用のグローブを忘れたことを後悔しながら帰途に。
花粉対策として、マスクは着用して。

魅かれるランチが無く、直帰して13:30には無事帰着。
今週は、東京・埼玉にも足跡を残した緑のたぬき号。
少し温めて食べた焼だんごは、nyamo氏にも好評で。