先週訪れた、日本最古の一等三角点のひとつ「鳶尾山」は、
1883年に制定された相模野基線を底辺とした最初の頂点。
ならば当然、その相模野基線側の三角点もたどってみたい。

夏休み初日の金曜、台風接近の前に早起きして5:30に出発。
22081202
 暑くなる前、雨が降る前に

座間市内の南端点から、中間点、北端点と攻めることに。
この時期の座間といえば、「ひまわり畑はどうかな?」。
開花状況を検索してみると、ちょうど満開っぽい♪

相模川を渡って、「ひまわりまつり」の会場に寄り道。
朝6:00の時点なら、まだバイクと写真も撮れる混み具合で。
22081203
 ちょうど虹が出てる♪

座間市内の住宅街、個人のお宅の敷地内にある南端点に。
説明板設置や、管理・公開してくださっていることに感謝。

このあたりは、若い頃に自転車で走り回っていたエリア。
あの頃は、こんな場所があることも知らなかったな・・・。
22081205
 相模野基線 南端点

22081206
 一等三角点「座間村」

次は、同じく座間市内で、約2.6km離れた中間点へ。
遊歩道の脇に、案内看板と土木遺産のプレートがある。

基点は付近の道路上で、マンホールのような鉄製の蓋が。
蓋を開けると標石も見られるそうだけど、それは遠慮。
22081207
 相模野基線 中間基点

22081208
 四等三角点「基線中間点」

小田急線を越えて相模原市内に入って、北端点へ。
この場所は、私有地を市が買い上げて史跡としたとのこと。

ここにも、説明版と土木学会選奨土木遺産のプレートが。
3点ともそれぞれ、座間市・相模原市指定の文化財である。
22081209
 相模野基線 北端点

22081210
 一等三角点「下溝村」

南端点・中間点・北端点と周って来られたので、満足。
あとは帰るだけながら、雲多めで風もあって意外に快適。
ちょうど通り道となる、レトロ自販機スポットへ寄り道♪

ただ、思い付きで来たので、小銭を用意していない・・・。
500円玉とか1000円札なんて、使える訳もなく。(苦笑)
100円玉1個で買えるジュースで、水分補給休憩だけ。
22081204
 朝7:00では、売切れも多い

晴れ間は多いものの黒い雲が出てきて、時おり霧雨も。
相模川の橋の上では風も強くて、カブだと振られる。
とはいえ、涼しく快適なまま、7:30過ぎには無事帰宅した。

市街地ばかりで決して走って楽しいルートではないけど、
ある意味、カブが最も得意なお散歩ツーだったかも。(笑)
22081201
 鳶尾山(左)とは、こんな位置関係

座間や相模原の市街地など、当然今は建物がびっしりで。
北端点からも南端点からも、鳶尾山など見えるはずもなく。

「明治時代は、一面『相模野』の原野だったんだろうな。」
「この基線から測量を始めて、全国に10万の三角点を。」

GPS計測など無い時代、先人たちの偉業に思いを馳せた。