昨年から冬場の始動が怪しくなった、こまち号のバッテリー。
電圧を測ってみれば走行前も走行後もそれなりの値ながら、
真冬に限らずコールドスタートは弱々しくなっていたので、
いわゆる「CCA」の値が下がってしまっていたのだろうなと。

「コールド・クランキング・アンペア」

-18℃(≒0℉)で、30秒間流しても7.2Vを維持できる電流。
「めっちゃ寒い環境下での瞬発力の指標」といったところか。
最後が「Current」でなく、「Ampere」なのが違和感。
表記が「190 CCA」とかなので、これ全体が単位なのか?
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 2,000円もしないCCAテスター

このCCA値、最近はクルマの点検の時にも測ってくれる。
しかし、メカニックさんの話でも、電池屋の知人の話でも、
現状の劣化具合の目安にはなるけど、寿命予測は難しいと。

それでも、モニターすれば交換時期の参考にはなるだろう。
家のテスターで測れるのは、せいぜい端子間電圧くらい。
使いものになるのか、安いCCAテスターを買ってみた。
測定精度はともかく、新品時との相対比較ができればと。
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 おっ、ハーネスが2本・・・

バッテリーの内部抵抗から推定しているのは想像できるけど、
こんな値段の測定器が果たして使い物になるのか・・・?
クリップを眺めていたら、両方の歯にそれぞれハーネスが。
「おっ、内部抵抗は4端子測定法で測っているのね。」

電流を流す線と電圧降下を測る線を分け、接触部や配線自体の
抵抗の影響を排除して抵抗値を正確に測る、「4端子測定法」。
クリップのバネも強力だし、意外とちゃんとしてるかも♪

興味が出てきて、いきなり分解。(笑)
うんうん、10 [Ω] のセメント抵抗に電流を流してるのね。
横にあるFETでスイッチング? あとは・・・、老眼には無理。
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 ICの表記が見えん!(苦笑)

まずは、デイトナブランドの新品バッテリーを測定。

端子電圧:12.54 [V]  内部抵抗:17.32 [mΩ]
CCA値:185.9 [CCA](メーカー非公表)
ユアサ製同等(190 [CCA])と仮定するなら、妥当な値かな。
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我が家で一番信用のある、カイセ製のテスターでも電圧測定。
「よしよし、なかなか精度出てそうじゃん♪」
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続いて、こまち号で使っていた廃棄予定のバッテリー。
伊那谷ツーの後、あえて補充電せずに約3週間放置していた。

端子電圧:12.35 [V]  内部抵抗:19.61 [mΩ]
CCA値:154.9 [CCA](メーカー公表値:190 [CCA])

「・・・あれっ?」
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電圧は「LOW」ながら、CCA値は80%でギリギリ「GOOD」。
半分くらいに劣化していて「ほらね!」かと思っていたのに、
値を見る限りそれほどではないという結果に・・・。(苦笑)

500km走行後3週間放置でこの値は、充分悪い値なのか?
この程度の低下でも、冬の朝の始動は辛くなるのか?
このテスターを用いたユアサ製新品時の実測データが無く、
比較ができないので良いも悪いも考察することができない。

よし、何はともあれ新品からの経時劣化をモニターしよう。
「モノはデータで語れ」だ。 ちょっと楽しくなってきたぞ♪
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 緑のたぬき号は古河製(手前)

ついでに、緑のたぬき号のバッテリーも外してメンテを。
筐体も端子もきれいに掃除、充電器での診断は「良好」。

せっかくなのでCCAも測ってみようかなと思ったものの、
この安いテスター、100 [CCA] 以下は測定範囲外だった。
まあ、キック始動オンリーの緑のたぬき号なので、
バッテリーの劣化などあまり気にしていないけど。(苦笑)

それよりも、バッテリーを外してしまったバイク2台。
恵まれた非降雪地域なのに、このまま冬眠せぬよう。(笑)


== バッテリー CCA公表値 覚え書き ==

   こまち号 190
   緑のたぬき号 40

   銀だぬき号 645
   青ぎつね号 330
   やどかり3号 (メイン) 655
   やどかり3号 (サブ) 730
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