久しぶりに400X こまち号とお散歩に出かけた平日、
午後も晴天らしいので、「カブでおうち遊び」の続きを。
今日は、タペット調整(バルブクリアランス調整)。

ただ、納車の頃はカチカチ音が少し気になっていたのに、
最近は治まっているのか、慣れてしまったのか・・・?
まあ、正常値であれば、確認だけで終了すれば良いなと。

昔からずっと工具箱に住みついている、シックネスゲージ。
まさか、活躍する日が来ようとは。(笑)
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 工具セットに入ってたTONE製

そして今回、タペットアジャストレンチもご用意。
本当は、「四角ドライバーだけ欲しいな」と思っていた。

まあ、吸気側の調整穴とキャブレターがとても近いので、
狭いスペースでの作業となり、役立ちそうではある。
こういう特殊工具とか専用工具の類、結構好きだし♪
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 こちらはバイク用品のDAYTONA製

さて、排気側の調整穴は付近に邪魔な部品は無いものの、
低い位置で見づらいので、車両前側をリフトアップしたい。

なので、スタンドとフロントタイヤの下にブロックを。
庭の片隅に放置していた、残り物ブロックが役に立った。
これで、排気側を開けた時のオイルこぼれも防げるはず。
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 前輪だけ少しリフトアップ

クランクシャフトの位置を圧縮上死点に合わせるため、
フライホイールを手で回さなくてはならない。
まずは、チェンジペダルとクランクケースカバーを外す。

ドライブスプロケット周りが油と汚れでドロドロだけど、
ここは気付かないふりをして先に進む。(苦笑)
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 フライホイールと初対面

吸気側の調整穴の蓋を取り、ロッカーアームとも初対面。
フライホイールのマークを合わせるも、微動だにせず。
排気上死点のようなので、もう1周させて圧縮上死点に。

うん、ロッカーアームがカチカチと動く・・・けど、
目で見て分かるようじゃ、相当広くないか?(笑)
規定値は、吸気側・排気側とも 0.05mm ±0.02mm。

順番にシックネスゲージを差し込んでいくと・・・。
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 全然ダメですやん!(苦笑)

0.1mmまで入り、完全に許容範囲から外れている。
カチカチ音が治まったのは、やはり気のせいだな。(笑)
何はともあれ、規定値の0.05mmに調整しなくては。

やはり、ここで新兵器のアジャストレンチが活躍。
「楽ちんサポートグッズ」くらいの気持ちだったけど、
いやこれは、nyaponには必須の工具だわ・・・。

メガネレンチとラジオペンチなんかでやっていたら、
ロックナット固定時に絶対ずれて、何回やり直すか。
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 これ便利っ♪

続いて排気側のクリアランスも確認してみると、
やはり、少なくとも0.1mmのゲージが普通に入る。
はい、こちらも規定値の0.05mmに調整しましょう。

最初に、少しリフトアップしておいて正解だった。
それでも作業はしづらくて、結局地面に横になって。

調整穴部のOリングは、事前に用意していなかった。
「もしダメならお急ぎ便で」と思っていたけど、
厚みも弾力も大丈夫そうなので、再利用することに。
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 排気側も同じくNG

クランクケースカバー装着前に、エンジン始動確認を。

おっ! やはり音が変わって、静かになったじゃん♪
カブらしい「トトトトトッ♪」という愛らしい音のまま、
金属質ノイズが減って、一段とマイルド(笑)な音質に。

でも、あれだけクリアランスが広がっていても、
すぐに慣れてしまう程度のカチカチ音なのか・・・。
時々見かける、驚くくらいタペット音がうるさいバイク。
いったいどれだけ、規定値から外れているのだろう?
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 フライホイールむき出しで回転中

翌朝、恒例の宮ヶ瀬テストコースでのテストランへ。

街中でのゴーストップでは、特に変化は体感できない。
GWに入って色々と続けてメンテを行っているので、
そもそも違いが分かりづらくなってきているけど。(苦笑)

あ、北岸林道のクネクネに入ると一段と気持ちいいな♪
今回のメンテは、みんな中高速域に効いている模様。

ガバッと全開にした時の力の出かたが変わった。
エアクリ交換とキャブ清掃では伸びが良くなったけど、
タペット調整では立ち上がりが急峻になった感覚かな。
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 「おはようございます!」

クリアランスが規定値より広がっていたということは、
バルブのリフト量が規定値より小さかったということ。
吸排気効率が上がったはずなので、理屈は合うのか。
走りだけでなく、燃費にも良い影響が出れば嬉しいな。

ノンストップで湖畔を一周し、牧場の前で小休止。
ヤギとヒツジの皆さんに朝のご挨拶をしながら、
走行後のエンジンオイルの漏れの有無や音を確認する。

「異常無し!」

雲行きも怪しいので、早々に帰途に。
空は出発時より暗く、クルマのライトも点灯している。
無事に帰宅して、「カブでおうち遊び[3]」は完了♪