大雨で、ゆずさんの故郷である熊本県人吉市に甚大に被害が。
映像では、ブリーダーさんとは川を挟んで反対のようだけど。
被災された皆さまには、心からお見舞いを申し上げます。

神奈川でも、何箇所かで小さな土砂崩れが発生した模様。
我が家のあたりも、沢や傾斜地は多いので油断はできない。
最近は、「数十年に一度」は「毎年どこかで」と同義だから。

先週は、在宅勤務日の夕方に庭の草むしりで汗をかいたけど、
この土日は雨続きで、懸案である生け垣の剪定もできず。
「もうしばらくは『晴耕雨読』の生活か?」なんて思いつつ、
Amazonや楽天ブックスで本を検索してみたり。

すると「25年ぶりの全面大改訂!」と、懐かしいタイトルが。

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車両運動性能とシャシーメカニズム [ 宇野高明 ]
グランプリ出版
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この本、その25年前の初版を持っている。

ちょうど、初めての愛車であるFF車からFR車に乗り換え、
有志のサーキット走行会やジムカーナなどに参加していた頃。
「どうやったら、スムーズにコーナリングできるんだ?」
なんて思いながら「とりあえず、何か参考書を」と。

でも手に取ったのは、いわゆる「ドラテク本」ではなくて、
「走る、曲がる、止まる」をメカニズム視点で解説したコレ。
著者は元自動車メーカーのシャシー設計エンジニアで、
後にこの本、各社の新人エンジニアの教科書になったのだと。
20070501
 1994年9月10日 初版発行

駆動方式やサスペンション形式の違いによる特性の変化とか、
得た知識も多いけど、常に足の動きを意識するようになった。
舵を切る⇒ステアリング系の遊びが詰まる⇒ホイールが動く⇒
タイヤが捩れる⇒横に滑り始める⇒曲がり始める・・・とか。

ホイールの周りに消しゴムを貼り付けたタイヤをイメージして、
制動力も駆動力も、曲がるためのコーナリングフォースも、
その捩れで発生するという解説は「目からウロコ」だった。
20070502
 消しゴムタイヤ、目からウロコ!

「駆動力 or 制動力(縦方向)とコーナリングフォース(横方向)
 の合力は、最大摩擦力を越えることはできない」という、
「摩擦円」の考え方も、とてもイメージし易かった。

最大摩擦力(摩擦円の大きさ)は、路面μ×抗力(荷重)となる。
ゆえに前輪と後輪への荷重の掛け方が大事、というのも直感的で。

「路面が濡れているので、摩擦円の直径が小さくなっている。」
「今ここでブレーキを掛けると、横方向に使える分が減る。」
「足に掛かる荷重が抜けると、さらに摩擦円が小さくなる。」
そんなイメージができるかどうかは、安全にも影響する。
20070503
 摩擦円は、消しゴム1個でイメージ

こういう知識や理屈って、スポーツ走行だけのものではない。
今でも、通勤時のコーナー走行ですら、タイヤの捩れた姿を
イメージしながら走る癖が付いてしまっている。

昔、nyamoがnyaponと運転を交代した時に「同じ車なのに、
私だと交差点を曲がるときにタイヤがジョリジョリ鳴る」と。
確かに「ブレーキは直線で終える」が基本なのだけど、
せっかくの前足荷重が完全に抜けると・・・で理解してくれた。

初版本の解説用のイラストはR32スカイラインだったり、
サスの例には、ギャラン、センティア、プレリュード。(笑)
最新の電子制御なども加筆されたという改訂版も気になるけど、
まずは、もう一度初版の方を読み込んでみようかな。