地理好きとしては、県境とか峠とかも大好物。
歴史的にも文化的にも、興味深い地域のつながりがあったり。
昨年の、埼玉・栃木・群馬 三県境訪問も面白かった。

古くは汽車旅、今はクルマ旅で、地理には詳しい方だと思う。
それでも、都府県の接し方がイメージと違うことがある。

昔、R140 雁坂トンネル有料道路が開通したという記事を見て、
「なんで、埼玉からトンネルを抜けると山梨なの?」
「埼玉は神奈川の右上、山梨は左の方でしょ?」と。(苦笑)

まだ、関西出身者が関東の県境に疎かったことに加えて、
鉄道や幹線道路での移動ルートしかイメージできなかったから。
山歩きをする人だと、こういう土地勘は正確なんだろうな。


 「確かに、トンネルを抜けると山梨だっ!」(笑)

そしてさらに、埼玉・長野県境の三国峠というのがあるとか。
「またまたぁ。 埼玉っていうのは東京の上だよ?」
「信州長野は、ずっと左の方。 となりにある訳ないじゃん。」

上の地図、既に何だかそれらしい県境が見えてるけど。(苦笑)

リターンライダーしてから訪れてみたいと思っていたけど、
台風による土砂崩れにより、埼玉側が長らく通行止めに。
「長野側から峠を見に行くしかないか」なんて考えていたら、
今年の6月、3年ぶりに復旧して通り抜けが可能になった。

関東への台風接近の前日、「また道が荒れてしまう前に」と、
18kmのダート区間を含む三国峠走破ツーリングへ!
朝6時過ぎに出発。 東京のあきる野、青梅を抜けて秩父入り。
10時前、秩父市道17号(旧中津川林道)入口に到着。
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 ここから、ダート区間スタート!

この(元)林道、埼玉と長野を直接結ぶ唯一の車道であり、
路面は、一応乗用車でも通過可能ということになっているのだと。
付近にはキャンプ場もあって、今のところ確かに極めてフラット。
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 まだ道幅も、そこそこあるし♪

しばらく進んでいくと、大き目の石ころが増えて轍の深い場所が。
コーナーではテールスライドの跡も残るけど、nyaponはトコトコ。
木漏れ日のせいで、路面の凸凹が見づらいこともあって。
せいぜい25km/hくらいで、安全運転で進む。(苦笑)

さすがに復旧に3年かかっただけあり、いたるところに工事跡。
最大の崩落箇所と思われる地点は、道ごと崩れ去ったようで、
土砂を除去しただけでなく、新たに路盤を造成したように見える。
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 このような場所は、そこらじゅうに

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 おそらく、最大の崩落箇所

気温は25℃くらいで暑くはないけど、凸凹みちは良い運動に。
体に力が入っている上、時々、背中に変な汗が。(苦笑)
ハンドルを取られたり、ズルッとする度に、「うひゃー!」と。

速いOFF車に追いつかれたときは、どんどん先に行って頂く。
すれ違うバイクもクルマも、そこそこいるもんだな。
手を上げる余裕はないので、軽く会釈でご挨拶を。(笑)
少し広い場所で、給水休憩。 渓流釣りとおぼしき駐車車両も。
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 ヴェルシス250さん

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 林道といえばジムニーさん

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 自転車の方も

後半戦に入ると、いよいよ道が荒れ始めた。
何とか2/3ほど走破した場所には、名物の「林道同士の立体交差」が。
上の林道は車両通行禁止らしいけど、他にも何か所か分岐が。

ここから勾配も10%以上になり、路面もガレてくるとのこと。
小休止してから、心してラスト1/3の区間へ!
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 珍しい林道の立体交差

確かに、路面の石ころ、というより岩が増えてきた。
完全オンロードタイヤ、「パコーン!」という音にパンクの恐怖。

轍だけでなく、水が流れてえぐれ、大きな溝ができた場所も。
当然、石を蹴散らして乗り越えていくような度胸もウデもなく、
一旦止まって「どのラインで越えようか?」なんて。(笑)

そして、ガレ場と共に怖いのが、ヌタヌタのマッド路面。
千葉の林道でのフルバンク停車が脳裏に蘇る・・・。(苦笑)
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 コーナーの先が荒れていると驚く(笑)

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 「ヌタヌタ、嫌ぁー!」

追い越していく西行きのバイクが多いけど、対向車も時々。
そのなかには、NC750Xさんもいた。
上り方向は、大型のロードスポーツで走破する方もいるけど、
この路面を下り方向で走るのは、nyaponのウデでは辛いなぁ。

相変わらず、コーナーや水の流れる箇所はガレ・ヌタだけど、
視界が開けた場所も増えてきて、峠が近い雰囲気に。
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 視界が開けてきたっ♪

3年間閉ざされていたゲート付近が、なぜか一番荒れていたけど、
無事に転倒することもなく、埼玉・長野県境の三国峠に到着。

峠の看板より目立つ、ここからの悪路への注意喚起!
まあ、林道から市道に格上げされたことで、地図を見た人が、
「埼玉への近道♪」なんて進入したら大変な目に遭う。(苦笑)
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 注意喚起多数!

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 絵に描いたような「峠」(笑)

そして、目前の切り通しのピークを越えると、長野県の川上村。
長野側は峠直下から舗装されていて、ベンチと休憩スペースも。
気持ち良い青空と緑の山々を眺めつつ、ホッと一息♪
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 峠からの眺め

休憩を含めて1時間ちょっとかかった、18kmのダート走行。
北海道ツーの時ですら数キロだったので、自分史上最長に。

アスファルト上に帰還して、「舗装路面って素敵!」と。
もう、お腹いっぱい。 しばらくダートはいいや・・・。(苦笑)
それでも、「250くらいのOFF車があると楽しいだろうな♪」