先日の茨城旅で、久しぶりにひたちなか海浜鉄道の阿字ヶ浦駅を訪れた。
前回は約15年前で、まだ三セク化される前。当時は「茨城交通」だった。
初めて、日産キャラバンベースのキャンカーを買ったばかりの頃。
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 2004年12月 まだ若いゆずさんと

当然チビ2人は生まれる前で、撮り鉄旅のお供はゆずさんだけ。
写真を見返してみると、線路際にはまだ胡麻毛の残るゆずさんの姿も。
列車の通過が近くなると相手をしてもらえず、とても退屈そう。(笑)

さすが、柴犬専門誌の取材も受けただけあって、美人(犬)さん♪
子犬の頃から、足はちょっと短めだったけど・・・。(苦笑)
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 「た・い・く・つ!」(笑)

この時のテーマは、「茨城県内のローカル私鉄めぐり」。
一緒に訪れた日立電鉄と鹿島鉄道は、既に過去帳入りしてしまった。

常北太田と鮎川の間、18.1kmを結んでいた日立電鉄線。
最近の地方私鉄といえば、東急のお古の銀ピカ車両ばかりで興ざめだけど、
日立電鉄の当時の車両は、営団地下鉄から譲渡されたもの。

東京の地下で、通勤ラッシュの中を毎日働き続けた彼ら。
太陽の光を浴びて、のどかな風景の中で余生を送る姿は好ましかった。
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 日立電鉄(2005年4月 廃止)

石岡から鉾田まで、26.9kmを結んでいた鹿島鉄道線。
日本最古で現役唯一だった戦前製気動車、キハ601の雄姿(写真右)が。

そして、常陸小川駅に静態保存されていた、「鹿島のカバさん」こと、
国鉄試作ディーゼル機関車の生き残りである、DD901号(写真左)も。
常陸小川は貨物ホームと上屋も残り、まるで模型のような情景の駅だった。

その顔つきが、カバがあくびをして大きな口を開けている姿に見えると、
近くの幼稚園の子供たちが名付けたという「カバさん」。
有志の方が手入れをしていたけど、路線廃止を待たず解体されてしまった。
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 鹿島鉄道(2007年4月 廃止)

今回の茨城旅では、車窓から日立電鉄の廃線跡が見えて懐かしかった。
あの「鹿島のカバさん」が大きな口を開けて佇んでいた霞ヶ浦畔へ、
そのうち、のんびりツーリングにでも行ってみようかな・・・。