以前、宮ヶ瀬から伊勢原方面へ抜ける道に残っていることに気付いた、
昭和46年までの古い規格である案内標識、通称「白看」。
白地に青い文字と赤い矢印で、方面・距離や著名地点が示されている。

そして、昭和61年までの規格だった、紺色地に白文字と白矢印で
ローマ字表記無しが「紺看」、現行の青地でローマ字併記なのが「青看」。
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 「白看」 昭和25年(1950)~昭和46年(1971)

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 「青看」 昭和61年(1986)~

白看も紺看も地方ではまだ見かけることが多いし、意外に街中でも。
バイパス開通で格下げされた、旧国道とか旧県道などに残っていたりする。
ごくまれに、旧規格デザインのまま今どきのフォントで更新されたものも。

我が家の周りでも結構残っていたのだけど、ここ数年で急に減ってきた。
圏央道開通によるICへの案内表記に合わせて、更新されたのだろう。
歩道橋に設置されていたものも、塗装や補修時に撤去されたり。

旧道・廃道・街道好きつながりで、こういうのも大好物♪
近場で把握しているものだけでも記録しておこうかなと、お散歩ツーへ。
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 方面および距離(標識コード:106-A) ローマ字無し版

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 方面、方向および距離(標識コード:105-B) ローマ字無し版

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 方面および距離(標識コード:106-A)

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 撤去跡・・・

旧規格の標識はメンテナンス対象でないのかな?
じっくり見てみると、赤矢印がすっかり色褪せてしまったものも多い。
今日は行かなかったけど、ほとんど字が読めないものもある。(苦笑)

一番興味深かったのがこれ。
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 方面、方向および距離(標識コード:105-A)

まず、「↑小野12km」。確かに、隣の厚木市に小野という地名がある。
ただ、少なくとも現在は、案内標識に地名を掲げるような場所ではない。
白看規格だった約50年前は、「小野」と聞いて分かるような所だったのか。

そして「MIMASU」。愛川町三増の読み方は、「みませ」なのだけど。
とりあえず、歴史的に読み方が変化してきたという話は聞いた事がない。
白看時代は、誤植も結構多かったらしいしなぁ・・・。

最後に、仮に厚木市小野方面へ行きたくても、直進はお勧めしない。
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 限りなく、住宅街の路地だから(苦笑)

直進方向が、神奈川K63 相模原大磯線の旧道にあたるのだろうな。
決して行き止まりな訳ではないけど、ナビ無しでは絶対迷うだろう。
そもそも手前も、今の感覚だと案内標識を掲げるような道路じゃない。

うん。昔の街道や町村のつながりに思いを馳せると、なかなか感慨深い。
今日の相棒は、nyamoに借りたPCX150 あいちゃん号。
どこでも気軽に停められて周囲に変な威圧感も無く、街中散歩には最適♪
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 本日の相棒

標識といえば、昨年からの新規格、「止まれ」に「STOP」が併記された
一時停止の標識。我が家の周りでは、今日初めて見かけた。
高速道路ナンバリング表示の「E1」「E20」「C4」なんかも見慣れたし、
”2020”に向けて、標識も色々とリニューアルされていくんだろうなぁ。

道路標示の「40高中」も、早いうちに探索に行ってみたいと思っている。
「高・中・低速車」の区分があったのは、平成4年(1992)まで。
なので、nyaponは「40高中」の意味を教習所で習った最後の世代。
なぜか道路好きの間でも、かなり愛されている遺構である。(笑)
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 以前、筑波山付近で見かけた「40高中」

何でも、東京・神奈川などは旧標示は順次削り取ってしまうのだけど、
埼玉・茨城などは再舗装まで放置という方針で結構残っているのだとか。
こちらも、規格改定からもう30年近く。行くか、茨城ツー。(笑)